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執筆者の写真Yukiko Komaki

ヨーロピアンフラワーデザインの基本

更新日:2021年5月4日


iconicflowerの仕事は

お店やイベントで花を飾り付ける仕事が中心なので

花の初心者には難しい仕事がほとんどです

もっと事業規模が大きくなれば

ベテラン先輩の仕事を支える

細かな仕事が増えて

初心者の方にでもできる簡単な仕事で

活躍して頂けるのですが

今はまだまだ小さい会社なので

何から何まで一人でできる

キャリアのある方を

中途採用することになります


中途採用ということは

様々な花屋さんで

様々な経験を積んだフローリストが

一緒に仕事をするということです


フレンチスタイルの花を勉強してきた人もいれば

所属していた花屋さん独自の方法を学びながら

働いてきた人もいます


どれも正しいと思いますが、

iconicflowerではこうしますよ 

という共通言語のようなものが有るほうが

何かと便利です!


そこで社員研修では

「そんなこと知っています!」というような

簡単なことでも

念のため、おさらいをして頂きます


知らなかった方は

「なるほどそうだったのか!」

という機会になります


**************************


1.ヨーロピアンフラワーデザインを始めよう


フラワーアレンジメントのデザインは

大きく分けると

「クラシックスタイル」と

「モダンスタイル」の

2つに分かれます


ちなみに、

何がクラシックなのか?

ということはあまり大事ではないので

勉強をする上での呼び名と思ってください


クラシックスタイルの

フラワーアレンジメントには

代表的な3つの形があります


〇(ラウンド)

△(トライアングル)

◎(サークル)


2.クラシックスタイルの特徴「幾何学的な形の表現」


〇(ラウンド)は、

フラワーアレンジメントの中で

最も頻繁にみられる

丸いシェイプのことです

凹凸があったり、なかったり

バリエーションは様々ですが

愛らしい形はいつの時代にも人気があります


△(トライアングル)は、

壁面やテーブルの上などに

飾り付けることが多いデザインで、

フラワーギフトよりは、

フラワーデコレーションとして

使われることが多い形です


◎(サークル)は「リース・輪」のことです

クリスマスのドアリースのように

壁に飾るものと

テーブルの上に飾るものがあります


お気づきでしょうか?

クラシックスタイルとは

上記のような「幾何学的な形」の

フラワーデザインのことを言います


このスタイルで重要なのは

美しい「形」を

花で構成することです


極端にいうと

植物1本1本の個性をどう見せるかよりも

全体のシルエットの仕上がりを

美しくすることを優先します


とはいっても

クラシックスタイルの

バリエーションはたくさんありますので


ここではクラシックスタイルの中で

最も基本的なものの特徴をあげています


3.クラシックスタイルの特徴「シンメトリー」


デザインは

左右対称(シンメトリー)に仕上げます

形の中心に折り目があるとすると、

左右がぴったりと重なるようなイメージです


例えばラウンドならば、

左右のカーブが同じ形になるように作ります

目指す形は半円球です


トライアングルは

2等辺三角形や正三角形になるように作ります

少しふっくらとしたトライアングルならば

左右のふくらみが

同じになるように作ります


サークルは

輪の幅や高さが

1周変わらないように作ります

リースを真上から見たときに

内側の輪郭が正円で

外側の輪郭が正円になるように作ります


4.クラシックスタイルを作れることが大切な理由


社員研修(職業訓練)には

仕事の為に

なぜそれを練習するのかという

理由が必要ですね


昨今は

自然で型にはまらないスタイルが

若い方を中心に人気です


ラウンドのアレンジメントなんて

どこか古めかしく

今更な・・感じが

するかもしれません


しかし、私たちプロのフローリストにとって

「思う形を作れる」ということは

とても大切な技術です


ラウンドを作れと言われれば

非の打ちどころがないラウンドを、


リースを作れと言われれば

非の打ち所がないリースを作れること


基本ができなければ

自然な雰囲気のラウンドも

斬新なデザインのリースも

作ることはできません


習字も基本は

見本通りに書くことから始めます


音楽には絶対音感が必要です


ダンスは

体幹を鍛えなくては踊れません


ヨーロピアンフラワーデザインで大切なのは

「思う形を作れる事」です


植物には1本1本個体差があり

棘があったり、曲がっていたり

茎が太すぎてフォームに挿しにくいものもあって

思う場所に花を配置することは

簡単ではありません


色々な花を扱い

色々な花の組み合わせを経験することによって

思う形を作る力が身についていきます


5.私が思うこと


このクラシックスタイルのトレーニングは

基本中の基本なのですが


あまり訓練をせずに

花の仕事をしている人が多いようです


見よう見まねで

それっぽいものを作り続けていると

それっぽいものは作れるようになるので

あまり困らないのかもしれません


しかし

iconicflowerで働くフローリストには

しっかりと「体幹」を鍛えていただき


プロとして恥ずかしくない

商品を作って頂くことにしています


しっかりとした基礎があれば

何も教わらなくても

自分の力で

スイスイと上達することができ


花の仕事が

もっともっと

楽しくなり


腕のいい職人として

花の仕事で活躍し

長く続けていく事ができます


そしていつか後輩に

すばらしい教育をしてくれるのだと

思います























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