お金を頂ける技術を習得するまでに
職業訓練が必要な仕事は
たくさんあると思います
私は美容室に行くたび
スタイリストさんに
修業時代のトレーニング内容や
時間や頻度などを
聞いてしまいます
まず、美容学校などで
美容師免許を取得することが必要で
美容室に入社すると
営業時間中は
先輩スタイリストのアシスタントをし
先輩の技術を見て勉強をする
閉店後や開店前に
ハサミを使って
自主トレーニングをする
そんな期間が
(お店にもよるけれども)
3年から5年あるそうです
プロになるまでには
技術面とビジネス面の両方で
かなりの時間を
トレーニングに費やすんですね
そしてお店は
スタイリストの卵たちに仕事を教え
報酬を支払うわけです
*閉店後のトレーニングには
残業代はつかないようです
フラワーデザイナーになるための修業期間はあいまい
花の仕事はどうでしょうか?
最近は減りましたが
花業界には昔から「丁稚奉公」のような
修行方法がありました
仕事をしながら
花を教えてあげる代わりに(OJT)
月給が安いという働き方です
最近では「インターンシップ」(就業体験)
という形で
花の仕事を経験させてあげる代わりに
「無報酬」という勉強法や
「花仕事を経験できるレッスン」
という、逆にお金を払う勉強法もあるそうです
フラワーアレンジメント教室や
1年制や2年制の
花の専門学校もあります
ただ、どんな勉強をしたとしても
花屋になる為には
資格が必要ないため
これができればプロ!
という共通の基準はなく
見習いさんとプロの境目は
はっきりしません
どんなレベルのフローリストが作っても
商品の値段は同じ・・・
お客様の期待を裏切る
こんな現状は
美容業界に比べると
少し情けないなと思っています
社員研修をする機会を作ったものの
花の仕事の合間に
専門学校のように
毎日練習をするわけにもいかない
それならば
美容業界のように
繰り返し
自主トレーニングをする
習慣ができればいいのではと
思い始めました
花の修行には「花材費」がかかる!
花の修行が大変な理由の一つは
「花材費」がかかることです
私は2年間
専門学校で花の勉強をしました
たくさんの実習が含まれるカリキュラムで
年間の花材費は
何十万でした・・
自分で花を購入して
自主トレーニングを
することもありましたので
両親のお金を使い習得した技術を
無駄にはできないなと
今でも思っています
花の仕事に就職する決め手は
「趣味ではたくさんのお花を扱えないから」という自論です。
例えば15万円の月収全額を使っても
@500円のバラは300本しか買えないのです。
そんな事を考えてみたら
たくさん花を生けたかったら
仕事にするしかない
という結論にいたりました
人に相談するタイプではないので
上記の考え方で
あっというまに
職業を決めることができました
しかし・・・
経営者の立場になってみると
大変な思いをして
みんなで稼ぎ出したお金だから
練習用花材は
大切に大切に使ってくださいね
・・というのが本音です
練習用花材の有効な使用方法
世界中の花屋さんで教わる基本中の基本が
「長い花は長く」使うということです
一度カットしてしまうと
もとには戻せないですし
ボリューム感=商品価値
でもあるので
長いものはなるべく長さを生かして
デザインしようねと
教わることが多いと思います
花のトレーニングをする時も同じで
「長さを必要とする」課題から制作を始めると
花材を有効に活用することができます
今週はそんなことを伝えたくて
1週間のレッスンでは
同じ花材を繰り返し使用し
作り変えていく方法を学んでもらいました
ふんわりとした花束→
→コンパクトな花束
→ふんわりとしたラウンドアレンジメント
→コンパクトなラウンドアレンジメント
→テーブルリース
ワンセットの花材で
長さが必要な課題から
花首だけをつかう課題まで
同じ花を作り変えていきます
有料レッスンでは
1レッスン、ワンセットのお花の場合が
多いと思いますが
職業訓練では
コストはなるべく少なく
抑えなくてはいけません
今後、自分でお花を買って
トレーニングをする場合や
人に教える機会があった時には
同じようなメニューでやると
効率が良いよ!という事を
伝える機会となりました
今後も
みんなで頑張っていこう
iconicflower
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